
「クラウドネイティブな開発」とは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を代表とするクラウドサービスが提供する優れたマネージドサービスを活用して、システムを開発していくことを指しています。
2.「マネージドサービス」とは?
近年、AWSなどのクラウドサービスにおいて、インスタンスの管理が自動化された「マネージドサービス」と呼ばれるサービス群が次々と発表されています。
マネージドサービス(フルマネージドサービス)とは、ITサービスなどの分類の一つで、サービスの利用に必要な機器などの運用や管理、導入時に必要な機器の設置や設定なども一体として提供するサービスのことです。
このマネージドサービスを活用することで、インフラの管理コストを最小限にしつつ、効率的にアプリケーション開発に専念することができます。
3.「マネージドサービス」を利用すると?
クラウドサービスでは、インスタンスの構築・管理を最小限の手間で行えるように、様々なサービスが提供されています。
さらに、負荷要求に対するオートスケーリングの提供など、リソース管理・運用をできるだけ自動で行えるサービスも提供されてきました。
また、herokuなどのPaaSの登場、Dockerに代表されるコンテナ技術。ChefやAnsibleなどのインフラ技術の自動化・コード化等、これらはすべて、システムの運用管理作業から技術者の手間を削減していこうとする流れを反映しています。
そして、2014年にAWSが発表したLambda以降、クラウドのマネージドサービスと呼ばれるサービス群が続々と登場して来ました。そして、このサービス群をうまく組み合わせて、インフラリソースの構築・管理という煩わしい作業から完全に解放されて、システムの開発だけに専念することができるのです。

4.代表的なクラウドマネージドサービス
4.1 AWS Lamda

4.2 AWS API Gateway

4.3 AWS Kinesis Stream

4.4 AWS Cognito

4.5 AWS IoT

4.6 AWS SQS

4.7 AWS SNS

4.8 AWS DynamoDB

4.9 AWS IAM

4.10 AWS S3

5.AWS以外のクラウドベンダーも追随
Microsoft や IBMなど、海外クラウドベンダーも続々と、マネージドサービスを発表しており、クラウド上でのシステム開発のクラウドネイティブ化の流れは、ますます盛んになっています。
1)MicrosoftのマイクロサービスプラットホームAzure Service Fabric

2)Microsoftのサーバー不要イベント駆動型クラウドサービスAzure Functions

3)IBMが「IBM API Management」と「IBM StrongLoop」を統合したサービスAPI Connectを提供。

6.「クラウドネイティブな開発」はなぜ優れているのか?
これまでは、 Webサービスや、高度なモバイルアプリケーションを提供するためには、以下の3つのプロセスが必要でした。
1)アプリケーション(プログラム)を開発する
2)サーバー負荷を予測して、サーバ環境を構築する
3)サービスが落ちたりしないよう、監視や負荷分散など設計して運用する
しかし、クラウドベンダーのマネージドサービスを利用してシステムを開発すると、「アプリケーション(プログラム)を開発する」以外の部分をクラウドベンダーにお任せできるようになるのです。 また、大規模のサービスであればあるほど、これまでは、「対障害性」「スケールすること」を考慮して、アーキテクチャーを設計する必要がありました。この「対障害性」「スケールすること」こそが、マネージドサービスの特徴であり、開発コストやスピードを削減できる部分なのです。
7.CloudShiftが提供する「クラウドネイティブな開発」

CloudShiftではクラウドで提供されるマネージドサービスの利用を前提とした、クラウドネイティブなシステム開発・運用を推進し、お客様にご提供します。
それによって
- インフラのキャパシティ検討が不要になる
- インフラ構築が不要になる
- インフラの運用管理が不要になる
など、非常に大きなコストメリットを享受することが可能になります。
CloudShiftは、長年、エンタープライズのシステムを開発してきたメンバーによって提供されています。
我々は、Javaや商用データベースによって
- 24時間365日稼働の基幹系業務システム
- 億単位のPVをこなす大規模Webサイト
を中心に開発を行ってきました。
その中で培った品質に対する要求レベルをもとに、クラウドネイティブなシステム開発・運用を行います。
まずはお気軽にお問合せください。